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活動報告

【報告】アデコ社と札幌市立大学との連携による学びの場

個人会員でつくばSDGs共創推進アドバイザーの粟井さんから、活動報告がありましたのでご紹介いたします。


  こんにちは。2025年3月まで、つくば市役所でファンドレイジング推進監を勤めていた粟井です。現在は「つくばSDGs共創推進アドバイザー」として、引き続き少しだけつくばに関わらせていただいています。

 このたび、つくばSDGsパートナーズ団体会員であるアデコ株式会社のご縁を通じて、札幌市立大学の修士の学生さんとお話をする機会がありました。本件について、ご報告をさせていただきます。

札幌市立大学_1

 

 札幌市立大学は、デザインを専門に学ぶ学生が多く在籍しており、社会課題の解決に向けて、地域と連携し創造的なアプローチを行うことで知られています。同大学は、アデコ株式会社の北関東北信越営業部長兼つくば支社長の午耒さんをアドバイザーとして、産学連携での講座を行っています。

 その中で、テーマを「つくばの未来」とすることに決め、研究を進めてこられました。先日、半年にわたる取り組みの成果を共有していただいたので、つくばSDGsパートナーズのみなさんにもご報告いたします。

 

半年間にわたる学生の研究活動

 札幌市立大学では、学生の皆さんが地域の課題を題材に研究を進める授業が行われています。

 教授陣の中にも、そして学生さんにも、デザイナーとして豊富な社会経験を持ち、第一線で活躍してきた方もおられ、実践的な指導が行われました。
 具体的な研究テーマとしては、つくば市のビジョンである「世界のあしたが見えるまち」が取り上げられ、半年間にわたり、課題の調査や企画立案、デザイン検討などが重ねられました。
 最終成果発表を前に、「外部の有識者から意見を聞きたい」との希望があり、私もご縁をいただき、学生の発表を拝聴する機会をいただきました。

発表と質疑

 2025年8月21日(木)に、学生の皆さんの発表を約1時間にわたりお聞きし、その後、質疑応答やコメントを交わしました。
お話いただいたのは、「世界のあしたが見えるまち」というつくば市の理念を念頭に、地域で活躍するプロダクトについてです。実際に2つのプロダクトの検討結果を伺いました。

 1つは「貨客混載型モビリティ:ワン・ウォーク」というものです。運動不足になりがちな科学者のため、自分が乗って動くとスピードが上がるパーソナルモビリティをつくる。このモビリティは、通常は研究所内の荷物を自動運転で運んでいるというものです。

 もう1つは、忙しくて役所に意見を言う時間が取れない市民向けの、「市民の声を聞くフクロウロボット:フクロボ」というものでした。人が集まる場所に、ドローンロボットのフクロボがたくさん飛んでおり、目があった人と雑談する中で、市民の困りごとなどを集めていくというものです。
 どちらのアイデアにも、つくばの暮らしをより良くしたいという思いが込められており、柔軟な発想と親しみやすいデザインのスケッチに大いに刺激を受けました。

 元市役所職員としての立場からのコメントが求められたため、私からは特に「社会実装の現実的な難しさ」についてお伝えしました。

 たとえば、パーソナルモビリティには速度制限や保安部品の設置義務といった法的規制があること、また個人情報の取り扱いに関しても高いハードルがあることなどです。
 つくば市は特区制度を活用し規制緩和に取り組んでいますが、必ずしも思うようなスピードで進んでいるわけではありません。こうした点は、なかなか知られていない点でもあり、イノベーションを起こそうとする方々にも、ぜひ知っておいていただきたいことでした。

法律・規制とイノベーションのはざま

 世の中を良くしようとするアイデアに対し、法令や規制上の課題をお伝えしなければならなかったことには、もどかしさもありました。法律や規制は、私たちの暮らしを安全に守るために存在するものですが、一方で新しい挑戦の妨げになることもあります。
 ルールは議会や国会での議論を経て変わっていくものです。「ここを変えなければならない」という認識が広がれば、社会は少しずつ変わります。
 もちろん、軽率な規制緩和はリスクを伴いますが、実際に「試してみる」ことを通じてしか分からないことも多いはずです。私たちの暮らしをより良くしていくために、挑戦と見直しのサイクルをもう少し早められたら、と改めて感じました。

アデコ社の尽力とご縁に感謝

 今回の貴重な交流の場は、アデコ株式会社の午耒さんの尽力によって実現しました。

 午耒さんは札幌で産学連携の枠組みをゼロから立ち上げられ、その経験をつくばに持ち込み、このような新しい連携の機会を作ってくださいました。
 つくばSDGsパートナーズの一員としても積極的に活動されており、その姿勢に心から敬意と感謝を申し上げます。

つくばに広がる関係人口の輪

 今回の研究成果は、今後、札幌市立大学の中だけでなく、学外の場でも発表されていく予定です。学生の皆さんの柔軟な発想や熱意が、つくばの魅力を新しい形で発信し、「関係人口」を増やしていく大きなきっかけになると期待しています。
 つくば市と札幌市立大学、そしてアデコ社をつなぐこの活動は、SDGsの理念である「誰一人取り残さない社会」にも通じるものです。今後もこのような交流が広がり、持続可能な未来をともに考える輪が広がっていくことを願っています。

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせはつくば市役所 政策イノベーション部 企画経営課 持続可能都市・官民連携推進係です。

〒305-8555 茨城県つくば市研究学園一丁目1番地1

電話番号:029-883-1111

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